そこにあるもの― 両神山へ
そこで満ちている
そこで待っている
そこで待ちつづけている
そこにあるもの―
あるとき
溢れ
こぼれ落ちる
揺れやまず
揺れやまず
揺れやまず
揺れやまず
倒木の小枝の無数の蜘蛛の巣の
無数の雫のつらなりの
待つてゐる
待ってゐる
待ってゐる
ときおり
かすかな気配―
息づいてゐる
閑
ひろがつてゆく―気配
しずくの記憶
せせらぎのおと
通り過ぎた夏
―それは、
その次となり
その次の次となり、
その次の次の次となり
またその次の次の次の次となり―
そこで満ちて
そこで待って
そこで待ち続け
息づいている
カマキリさんどうしたの?
台風一過
晴れ上がった風の強い日
家のまえの公園は、朝から樹木の剪定が始まった。
チェーンソーや粉砕機の音が騒がしい…
…ので、窓をしめようとしたら…
いたいた我が家のカマキリさん!
今年も網戸に張り付いて・・・
あれ!?
口から何か吐き出している?
どうしたんだろう…
もしかして…
これからここに!卵を産むの!
いや待てよ口から???
公園を荒らされて怒ってるの?
よくわからないけど、とにかく
ここにいると雨戸に挟まれちゃうから
あなたの母さん?があなたを産んだ?
蠟梅の木に移ってね。
居心地はどう?
夕方
そーっと覗きにいったけど
どこかにいったみたいでいなかった。
邪魔しちゃったかな…。
二度目の上高地~~
河童橋からの帰り道
15メートルくらい先に、猿?がすっくと立っている…
ボス猿らしい…
おたがい 様子を窺う…
向こう岸には群れがいるようだ…
目を伏せてそーっと後ろに下がる…
ボスは何気に一歩 前足を出す…
しずかに道の脇に控える…
ゆっくりと歩いてくる 下を向いてカメラを取り出す
通り過ぎる
とにかくシャッターを押す!
これからどうやって川を渡ってゆくのだろう…橋を使うのかな
焼岳
ヤマハハコ
この花は何だろう富士薊かなあ…今年最後の花らしいけど…
素敵だなあ…
雨が多かったのか、寒暖の差が曖昧だったか…
上高地の紅葉はいまいちかな…
でも、
スカスカになるまで食べられて
レース編みのようになった木の葉もキレイ!
草の実はしずかに風を待っている…
ヤマメは落ちて来る虫を待っている
倒れた栂の切り株から芽生えた栂の子
明神池からの帰り道
またもや
フイ フイという鳴き声で仲間を呼び合うニホンザルの群れに出会う。
行き交う人々も海外から来た人の方が多い感じだったし…
いろんな意味でなんだかとてもグローバル…な二度目の上高地でした。
ヤマハハコの咲きし姿の立ちすがれ色なき花に虫の寄りゐて ひろ