巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

 「不思議」

私は不思議てたまらない

黒い雲からふる雨が

銀にひかっていることが。

 

私は不思議でたまらない

青い桑の葉たべている

蚕が白くなることが。

 

私は不思議でたまらない

だれもいじらぬ夕顔が

ひとりでぱらりと開くのが。

 

私は不思議でたまらない

誰にきいても笑ってて

あたりまえだ、ということが。       金子みすず 

 

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 あをいあをいうみにかたちがあるとしてたとへばこんな少女でありたい

 

 まつ白いワンピースがすき!しろがすきニライカナイは光る海鳴り

 

 

 もろもろの萌え出るときましづかに葉を染めて散る照葉くすのき

 

  追ひついてゆかぬことばがむかうからやって来た青い風の匂いだ

 

  

 

 

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