巡りあるき―熊野―⑴
2009年の夏、熊野に行きました。
熊野は、紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産に登録されてから、この年で5年になっていましたが、以前から行ってみたい所でした。
雨が多くて常緑の樹が茂り、古い石畳の道が紀伊半島の霊場をつなぎ、古い時代から沢山の人々を引き寄せる力があったらしい熊野…<何かが隠されてある…>かも^^;
でも、どこへ行っても「どこかにお地蔵さんいないかな~」と他の人とは違う方向にスタスタ…、石仏や庚申さんが大好きな私としては、熊野には石仏が沢山ありそうな気がして、それも熊野の魅力の一つでした。
少し前から、夫が趣味の写真で熊野に通い始め、熊野の写真集なども何冊か買い求めていました。その写真集の中に今まで見たことのない韓国風のかぶりものをした石仏の写真がありました。全体の雰囲気が秩父や群馬の石仏と違っていて、ほほえみもなんか飄々として、あどけなさと少し違う表情が素敵です。
この石仏はどんなところにあって、近くには、他にも同じ様子の石仏があるのかなと心惹かれました。
気になっていることもありました、それは、民族文化映像研究所の姫田忠義氏が、法政大学で行われた柳田国男「後狩詞記」出版百周年の記念シンポジウムで、焼畑と水との関係について言及されたあと、「火は水を、水は火をこそ触発す。」と仰っていた事です。
なるほどそうだ、でもどういう事なんだろう?たまにふわっと浮かんでは消えする疑問でした。
今度の熊野行きは那智の火祭りがお目当なので、滝の水と松明の火…、行って実際その場に立てば、なにか感じることがあるかもしれない‥と、そんな訳も追加されて、夫の熊野行きに便乗…という事になりました。
7月12日(日)曜日、圏央道青梅IC―中央高速―東海環状自動車道―東名高速―伊勢湾岸自動車道―東名阪自動車道―伊勢自動車道―紀勢自動車道大宮大台ICと乗りつなぎ、料金1600円ヽ(^o^)丿
青梅ICから八王子JTまでが600円^^;でした。
という事で、すこし古いお話しで申し訳ありませんが、このブログのタイトル《巡りあるき》が生まれたたいせつな旅でもありました。なのでこれから、現在進行形の記事を間にはさみつつ、とぎれとぎれになってしまうかも知れませんが、少しずつアップして行きたいと思います。