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巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

覚満渕のアメンボ 

  まづ影をみつけてそしてななめうへのあたり…あれ?あ いたよアメンボ!

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  雪解け水が淵の底から滾滾と湧き出ています。   

  5月18日の赤城山はようやくの春でした。

  白樺牧場の見晴らし台からは

  牧草の萌木色と山桜の淡いピンクがようやくの春を告げていました。

  牧草の緑の中の、まだ眠ったままの低木はレンゲツツジの群落。

  6月の今、ちょうど見ごろを迎えているはずです。

  f:id:miyasakihiro:20140518151947j:plain白樺牧場 

  f:id:miyasakihiro:20140518161718j:plain芽吹く前に咲くアカヤシオ

  f:id:miyasakihiro:20140518161354j:plain水苔も光を浴びてほっこり(^^) 

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  オタマジャクシがハイカーの捨てたトマトのヘタに群がっています。

  オタマジャクシも甘いものが好きなのかな~ 

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  あっこの影!

  えーとどこかな、こっちの方にいるはず…

  いたいた!

  アメンボ

  これほど軽やかな存在ってあり得ない…

 

  アメンボは水に浮かんで、アメンボの下には水があり

  影はその水の底に映っている…

  なんて確かな影なんだろう!

  ぜんたい、大きな目玉! 大きな足!

 

  影がススッ動くとアメンボもススッと跳び

  アメンボがつッと消えると影もつッといなくなる

  あわてて辺りを見回すと、思いがけないところから

  アメンボは影と一緒に現れる

 

  アメンボの周り ホワンホワンと顕われる 小さな波の同心円

  誰かの波紋がツツッと届くと

  すかさずツツッと波動を返す

  でも 決して同心の円には重ならない

 

  アメンボは成虫のまま冬を越し、あたたかくなるとどこからか

  湧き出るように水面に 次々現れ出て来るそうな

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 アメンボの 影はくっきり音符のよう(^^♪

 

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  アメンボのすぐ隣りの岸では

  ぜんまいの家族が綿毛をすっぽりかぶって顔を出しました。

  こちらはまるで光を全身に集めるように…。

 

何事もなくいつもの春が始まった覚満淵ですが、この辺りは、2011年福島第一原子力発電所の爆発で雲に運ばれた放射性物質が雨になって降り注いだ地域です。事故後、大沼のワカサギ釣りも、プレイフィッシングとして持ち帰り自粛でした。

 3年目の2014年1月、1キログラム当たり100ベクレルの国の基準を下回り、事故後初めての出荷も検討されたようですが、国の要請により見送られたとのことです。

近いうちに、持ち帰りもOKという事になりそうな検査結果ですが、清らかで、何物をも浄化してしまう力を秘めていると考えられて来た山頂の泉が、いのちにとって危険な場所になってしまうとは…、とんでもない《入らずの森》。

このあたり、日光、赤城、朝日連峰の山々は、暖帯と寒帯の植生が重なり、日本で最も生物層のぶ厚い地域なのだそうです。その赤城の、泥や水や朽ち葉の中でいのちをつなぎ続けてきたアメンボやオタマジャクシたち!いっときも休まず自然(じねん)に従い、自然を巡らせている…生き物たち。自然そのもの!

放射線物質なんか持ち前の粘り腰でなんとかやりすごし、したたかに、しなやかにいのちを躍動させて行ってほしい…

アメンボは別名、ミズスマシとも言うそうですが…。