巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

あっジャコウアゲハ!

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庭のベルガモットにあの蝶がまたやって来た!

先週ふわ~~と黒いものが舞っていたので「来たかな…」と思ったのですが、すぐ見失ってしまいました。

一昨年、ダヤンが死んじゃった次の日、紫蘇の葉にじっととまっていたので、「ダヤンだ!」と思ったのですが、今日見てもやはりダヤンっぽい…^^;

ダヤンは赤がよく似合った…。

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この蝶がジャコウアゲハ(麝香揚羽)らしいと知ったのは、福岡伸一さんの「生命の逆襲」の中で取り上げられていたからです。福岡さんは、虫が大好きな昆虫少年で、この本も冒頭―大切なことは全部虫から教わった―で語り始めています。

福岡伸一さんと言えば、以前「動的平衡」をドキドキしながら読み切った記憶があります。

いま・ここに在るってことは、どこまでがが今・ここなんだろう…。そして、どこまでが自でどこから他なんだろう…。

モノのありやう―姿―というもののあやうさ、かけがえのなさ…。

あの本の後半、その地に一頭だけ残った、年老いた象と鯨が互いに惹かれあうように近づき、じっと向かい合ってお互いの存在を感じ合っていた…、というエピソードは読み進むのがとても辛かったことを覚えている。

「生命の逆襲」のなかで、福岡さんは”できることなら私も職業としての生物学者ではなく、アマチュアとしての純粋な虫好きでいたかったです”と語っています。

何者にもならず、あとは死ぬだけの私ですが、昨年から成り行きで病院の庭づくりが始まり、再び喜々として病院通いをしながら、やはり私は植物が好き(*^。^*)…でした。

福岡さんの言葉をお借りすれば、“植物は、いつでもどこでも大切なことを教えてくれる…”かな~^_^;。