新横浜の鬼剣舞
新横浜駅前、獅子踊りの道行き
昨年末、新横浜駅の近くの神社で鹿踊りが奉納されると聞き、出かけました。
地元の氏子さんの奉納ではなく、新横浜で民舞の研究と練習をしている皆さんによるものでした。
演目は、鬼剣舞・黒川さんさ・獅子踊り。
実際、踊りの地元に通い詰め、庭元からお墨付きを頂いているそうで、気迫と迫力、ありました!
「黒川さんさ」の舞じたく。花笠をかむり、浴衣の腰に色とりどりの布。
花笠は沖縄風!でも、腰の布飾りはモンゴルの敖包(アオボウ) にびっしり供えてあったハダ(祈りの布)のよう…。
伺うと、衣装や被り物などはすべてご自分で手作りされているそうです。
たしかに手作り風の花笠でした(*^。^*)
練習スタジオのあるオルタ生活館で準備を済ませ、近くの神社にむけ、出発!
歩道橋の鬼剣舞。後ろは子供の着物?
神社近くにはこんなスポットも…。
二子流鬼剣舞
このお二人の舞はキレがあり、すぱっ すぱっと型が決まる。
大同年間(大同!)に伝えられた念仏踊りが始まりだそうです。
鉦と太鼓のお囃子は念仏踊風だが動きは激しい。扇や剣のさばき、身のこなしなどは武道に通じるものもありそう…。
それにしても、腰のところに緑色の子供の産着のようなものを身に着けているのはどういう意味なんだろう。茣蓙みたいなものも…。
子供の頃、近所の八幡様のお祭りでお神楽の後、お餅やお菓子を撒いていました。餅まきを目当てにお神楽を見ながら、お神楽を舞っている人の袴の後ろが茣蓙が入っているように平らになっていて、神楽殿の柱にぶつかっていたのをよく覚えています。動きにくそうなのに、茣蓙が入っていた方が立派に見えるのかなあ…。と見るたびに思っていました。お能の衣装が同じようになっているらしいのはずっと後になって知りました。
でもやっぱり子供の着物は不思議。何か意味があるのかな…。
金津流獅子踊り
ん!イノシシ?鹿?オオカミ?髪の毛が凄い!
胸の赤い模様はリーダーのしるし。
リーダーは背中の白い飾りにも黒い部分がある。同じ姿のもう一人の獅子は雌獅子なのだそうです。
髪の毛は動き出すともっとすごい!!
横浜で活動している「金津流獅子踊り」という事なので、多少の創作は入っているかもしれませんがとてもシャーマニックな動き…。
<踊る>というより<振る>所作が中心のように見える。太鼓で獅子同士お互い鼓舞したり、ねぎらったり…しながら舞いは進む。(ア*鼓舞ってこういう事かな…。)
だだすこ だだすこ だだすこ だだすこ
リーダーかこんでひょいひょいひょいと入場。
太鼓抱えて、獅子身につけて、軽やかにヒョイヒョイするのは大変だろうなあ…。
雌獅子の前で、他の獅子からビシビシ気合をもらって頑張るリーダー。この後さらに閉じたり開いたりのビシビシで気合をもらってリーダーは限界を超える!
飛んではビシッ。飛んではビシッ。とひとまわり。
超人的な技を繰り出す。
結構重そうな装束なのに凄い!お疲れ様!
いや~木漏れ日も素敵な新横浜の獅子踊りでした