3月11日 「不在」に思いをつなげる。
浅川 洋 展
-FUKUSHIMA 0240-
2015年3月1日(日)~3月15日(日)
12:00~18:00(最終日16:00)会期中無休
<http://www006.upp.so-net.ne.jp/sachi-ko/tenrankai.htm>
☆福島-レクイエム ミニライブ
2015年3月11日(水)16:00~17:00
金大偉-音楽家、映画監督
3月に入って小さな展示・ライブのお誘いが重なりました。
11日は江古田の静かな住宅街にある、ギャラリー・陶芸工房水土木に行きました。オーナーとは昨年の夏、福島~三陸の旅でご一緒しました。
-0240-は福島第一原子力発電所から20㎞圏内の富岡町、大熊町、双葉町の市外局番。浅川さんは、今、ほとんどの人がこの市外局番に続く電話番号のご自宅には暮らせていないこと、そのことに思いを寄せて皆さんの家の電話番語を重ねて書いてくださいというワークショップを提案していました。
私はあの夏草に埋もれた漁船や町や線路を思いながら自宅の電話番号を0240に続くある電話番号に重ねて書き、ギャラリーの窓に貼りました。
ふたつの電話番号が重なったクリアシートは、江古田の住宅街の空に浮かんで、どこかでつながっている…ような気がしました。
映画「花の億土へ」を監督された金大偉さんは、シンセサイザーからバンドネオン、インドやアフリカの民族楽器など、一曲ごとに楽器を変えての即興演奏。レクイエムそして・・・目覚め蠢き躍動する龍!
もとはお茶室らしい会場が、一曲ごとに、まるで違う場になってしまう…音楽ってすごいな~
花やまた何 亡き人を偲ぶよすが
を探さんとするに声に出せぬ胸底の
想いあり そを取りて花となし
み灯りにせんとや願う 灯らんと
して消ゆる言の葉といえども いずれ
冥途の風の中にて おのおのひとり
ゆくときの花あかりなるを
「花を奉るの辞」より 石牟礼道子