2015-07-17 できるはず 短歌 風ふけば風のあぜみち雨ふれば雨のあぜみち畦道にゐる オオバコはどこへ行ったのだらう砂利道で埃をかぶってゐたのに わたくしがゐなくなつてもこの庭に蛇苺あかくなつてゐる実 いままさに暮れてゆくそら茜色 できるはず だから耀いてゐた 暮れ残る空のあかるさあたしたちもうすぐみんなゐなくなる 木がそこにあつたまあるい陽だまりにハンモックがね、しかけてあつた 焦らない、あなたと同じ場所に立つ。そこにゐること手を触れぬこと ひろ