巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

ムーゼの森の雨の秋

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21日にまた軽井沢の「ムーゼの森」に行きました。

小雨の森はうすく霧がかかって

6月に来た時より、いっそう奥行き深く感じられました。

前回、ガーデンの主役を担っていたホスタ(擬宝珠)はたくさんの実をつけ、夏を乗り切ったその大きな葉は、海の男の肌の様に深い皺をたたんでいました。

あの時、ぐんぐん空に向かって伸びていたユーパトリウムは、一抱えもあるようなピンクの花冠をその頂につけ、しっとり濡れて庭のフォーカスポイントになっています。

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  後ろのピンクがユーパトリウム、手前がシオン(アスターエリエンシマ)

でも、今をときめく!のはやはり、オミナエシ!(^^)!かな~

種が飛んだのか、地下茎で増えるのか…庭中いろんなところでスッと茎をのばして黍のような鮮やかな黄色い花をつけています。

同じく元気な、白くて少し大振りなオミナエシによく似た花がオトコエシ。

この花は、病院の庭に初めて、園芸店で苗を買って植えた花でした。

ラベルに「オミナエシ」と書いてあり、葉も似ていたので「あっ、オミナエシ!」とワクワクして庭のナチュラルコーナーに植えました。肥料もたっぷりやって、楽しみにしていたのに、咲いたのはどっしりとした白い花(@_@)

ちょっとガッカリ…でしたが、よく見れば力強くていい花だな~

今年も元気に咲きましたが、もう少し背が低くて6月頃でした。

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  右のスッと伸びた白い花がオトコエシ、奥はアナベル、突き当りがシオン

いきなりですが

下の写真は今日の我が家の庭です~^^;(mimiはいません)

わが家の庭もオミナエシが元気です。

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ちょっと一休み…

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  ハンモックが片づけられ、木陰には椅子が…

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アスチルベかカライトソウ?がきれいにカットされ、株分けされたギボウシが植え替えられていました。そして!こんなにたっぷりのバーク堆肥マルチ

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  手前、オミナエシとオトコエシの来年の花。その奥に花が終わって実をつけたヘメロカリス?

花の時期だけでなく芽出しから成長期、実りの時、そして枯れてゆく…植物の、その移り変わりもすべて、同じ生き物同志、楽しみながら付き合ってほしい…、スミザー氏のそんな思いが伝わってくるような気がしました。

さまざま納得しながら、夢中で写真を撮ったり呟いたりしていると、年配の男性が「入り口はどちらでしたっけ?歩いても歩いても違うところに出てしまって^^;;」と話しかけてきました。

はて?と周りを見まわしてみると、

たしかに、歩くほどに違う庭の姿が立ち現われる…かもf:id:miyasakihiro:20150821151128j:plain

迷うほど広くはなかったと思うけど…。

考え抜かれた植栽が、どこから見ても魅力的で変化に富んだ庭にしているらしく、歩くほどに違う場所に来たような感じがしてしまう…

奥へ奥へ・・・

ちなみに、上の写真と、前から2番目と3番目の写真は、同じ場所を違う通路から撮ったものです。

下の写真はまるでどこかの里山の一角のような感じですが、

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カメラをちょっと下に向けると…

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ノガリヤスのエメラルドグリーンとエキナセアルドベキア?)・オミナエシの組み合わせが新鮮です。

フォーカスもディテールもいいなあ…

 

霜が降りる頃、また行ってみたいな…