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巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

夕暮れ

秋明菊

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夕暮れがおもむろに衣装を更える

老いたる樹々の梢の端が 夕暮れのため捧げ持つ衣装を。

眺めたまえ、すると君からいくつもの風光が分かれ拡がる。

一つの風光は空へ昇り、もう一つのは下へ落ちる。

 

どの眺めにも心の全部をゆだねずにいて、

あの無言の家のように全く影に包まれもせず、

だがまた夜毎 星と成って照りのぼるあのものほどに

永遠なものを確かに証(あかし)することもなく君は居たまえ。

 

そして(定かには解きほぐせない)君の生(いのち)

不安なままに、途方もなく大きいままに、そして実りつつあるままにして置きたまえ。

そうすると君の生(いのち)は或いは他(た)から限られ或いは他のものを把えつつ

君の内部でそれは 或いは重い石となり或いは光る星宿となる。

 

                            ―リルケ詩集・片山敏彦訳より

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多分この詩集が一番…長いお付き合い… 300円。

パラパラとページを捲ってみる。

なんだか照れくさい^^;

でも今、自分の言葉として使っているつもりの言葉や言い回しが、この片山敏彦氏の翻訳したリルケの言葉に負っている部分が多いことに気づき、びっくりしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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