巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

すむ

そこにあるもの―   両神山へ

そこで満ちている そこで待っている そこで待ちつづけている そこにあるもの― あるとき 溢れ こぼれ落ちる 揺れやまず 揺れやまず 揺れやまず 揺れやまず 倒木の小枝の無数の蜘蛛の巣の 無数の雫のつらなりの 待つてゐる 待ってゐる 待ってゐる ときおり か…

二度目の上高地~~

河童橋からの帰り道 15メートルくらい先に、猿?がすっくと立っている… ボス猿らしい… おたがい 様子を窺う… 向こう岸には群れがいるようだ… 目を伏せてそーっと後ろに下がる… ボスは何気に一歩 前足を出す… しずかに道の脇に控える… ゆっくりと歩いてくる …