巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

さくら咲きいぬ笑いぬ

見上げればすつぽりさくらに抱かれてわれはいつとき桜になりぬ 清雲寺のしだれ桜 あはははは明るく笑ふ花のした肺ゆ空洞ひたすら拡がる 仙波龍英 致死量がなくて効き目がどこまでも拡がってゐる飛花の真ん中 萩原裕幸 さくら満開で大喜びのわらいぬ さくらさ…

玉川上水らいふライン

知人に誘われて玉川上水ライフらいんprojecに出かけました。 最寄駅の吉祥寺はいきなりの桜の開花で大賑わい! 井の頭公園の桜(3/23) しばらくぶりに乗った中央線は快速のはずがちっとも快速でない。まるで八高線…。 待ち合わせ時間多すぎ~(+o+)おかげで?…

円空さん

東京国立博物館で開催されている円空展を観に行きました。 思ったより小さな会場でしたが、見上げるように大きな観音菩薩像や、手のひらに載るような小さな神像まで、さまざまなお姿の木像が並んでいました。拝見していくと、なんとなくこころが解れてゆくよ…

かわいのいわい

せわしいタマシイけたたましい さもしいタマシイさわがしい さかしいタマシイうっとうしい まぶしいタマシイうとましい つましいタマシイふてぶてしい さみしいタマシイややこしい やさしいタマシイもどかしい きびしいタマシイあつかましい むかしばなしは…

わすれる

ははのやうに笑へたらいい父のやうにかなしむことができたらいい 忘れてはいけないことと忘れなくてはならぬことは同じとおもふ

治癒するちから

初めての入院生活以来、ずっと気になっていることがあります。 それは《治癒する力》。 少し長く入院していると、患者さんたちが入れ替わり立ち代わり入院しては退院してゆきます。目に見える限り、皆さん自分で治っています。もちろん医師は診察し、診断し…

あこがれ

海はあこがれですが 海に向かうと考えることを忘れてしまう ――――水平線が目の高さから離れない――― なにかのぐあいで水平線が消えて 空だか海だかわからなくなっていたりすると もうどうしてよいかわからない だからいつも海に着くと まっすぐ 海にむかって歩…

須磨寺

思いがけない田井畑の野良風景がとても懐かしくて、すっかり長居をしてしまった。 それにしても、集落よりやや高いところにあると思われるあの田は、どこから水を引いているのかなあ。野良に出る途中、じめじめして水の湧き出ている所があったけど、あの上に…

それ

それをそのままにしておいて えらそうなことは何も言えない 何も言えないから 私はそのことをとても大切にしている あたりまえのこと そうですねえ たしかにヒトはケモノよりカシコイ ケモノはひとたび人に狙われたらひとたまりもありません それでもケモノ…

田井畑

「田井の畑さんのバス停よう見てな、ふたつあるでな」と店のおばさん 翁さび田井畑の坂ゆくひとのかすかに礼(いや)すよそびとわれに そんなこんなで、今年2月友人に誘われ神戸のセミナーに行くことにしました。 はじめての兵庫県です。せっかくの兵庫県なの…

そして歩き始めた

術後7年目に入ったその年、6:4で迎えられるかどうか未定だった還暦を迎えることができました。林住期と言うそうで、パソコンには何度打っても臨終期と出る。(笑) 5年生存率という言葉があるが、私の場合60%の確立だった。この言葉はあまり好きじゃ…

人はさみしい

大小の宝篋印塔ならびゐて目病み野猫と供花のにぎわひ 50代初めに癌が見つかりました。ここでいったんすべてを棚おろし。 入院、手術、抗癌剤治療の緊急期を過ぎ、自宅で療養するようになってから、空っぽになったその棚に、今まで全く関心のなかったジャ…

めぐりあい  

はるばるとあゆみ来ていま須磨駅のホームに立てば目の前は 海 60歳を期に、長い間しまい込んでいたものを一つ二つ開けてみることにした。 浦島太郎よろしく一気に白髪になるか(もうなってるけど)うきうき若返るか…、とにかくこのところいろいろあり過ぎ…