読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

闇夜の山あるき―ミッドナイトムーンライズハイク―

短歌

 f:id:miyasakihiro:20150510124246j:plain

清里で、エコロジーキャンプに参加して来ました。八ヶ岳山麓の5月はようやくの春。この季節の清里は初めてです。あの飯盛山のてっぺんで“月の出を拝む”という内容に魅かれ、しばらくぶりの清里です。

仕事の関係で清里には10回以上来ていて、飯盛山にも同じくらい登ってますが、夜のキャンプファイヤーはあっても、星空を眺めながら闇の中を歩き、頂上でゆっくり月の出を待つなんてありえません。一泊にしては重装備の荷物を背負ってワクワク…清泉寮のバスに乗り込みました。

闇歩きガイドの中野純さんから<闇の魅力・闇の作法>についてお話を聞き、期待が膨らみ、姿勢は改まる。

f:id:miyasakihiro:20150509204009j:plain

闇は、何度回を重ねてもその都度怖い。今でも入る直前必ず怖い。と強調される中野さんのお話に思わず身が引き締まる。闇の中を歩くとき、ヘッドランプを点けっぱなしにしては意味がない、目を闇に慣れた状態に保たせるために<蛍歩き>が良い。2~3mおきに手元灯で足元をパッ…パッ…と照らしながら、点滅する蛍のようにして歩く。

そして「これから闇に入る、という前に必ず体を休めてください。」ときっぱり話され、闇に入る前の身構え・心構えの大切さを教えていただきました。

お話の間、空には雲がかかり、星も月も…駄目かなあ…と半分あきらめての出発。

 ところが、

飯盛山登山口では、まさかの満天の星!

(シャッターは押し続けたのですがすが…闇しか写ってないw(T_T)

 

 からまつの芽吹きの枝と枝の間をはつなつの星は埋め尽くして

 あしひきの岩根に息もたへだへに立ちどまりては闇を窺がふ

 やはらかき土踏みほっとする吾を霧はまきつつ獣のにほひ

 

f:id:miyasakihiro:20150521134842j:plainいわむらかずおートガリ山のぼうけんーより

 

 霞たつ飯盛山のいただきに二十一夜の月待ちゐたり

 月待てど待てども霧は晴れもせで月も待つ身もまく霧の中

 

温かいお茶とドーナツを戴いてエネルギーを注入し、月の出を待ちましたが、霧はますます深くなり、雨具着用。ガイドさんの強力な懐中電灯の光で一人ブロッケン遊びなどして更に月を待ちましたが、日付も改まり、ついに下山開始。

ところが、

f:id:miyasakihiro:20150510004120j:plain

出ました!二十一夜の月(何とか写った一枚)

 

  

 あのあたり霧がほんのりあたたかい霧のむかうに月明かるらし

 ぬばたまの二十一夜の月の影ものみなあはく泡たつけはひ

 

麓の灯りが見える頃、原っぱで中野さんお勧めの“闇夜のスキップ”をやることになった。二十一夜というのは微妙な明るさ…ぼうっとシルエットが分かるくらい…。やってみると、不思議な浮遊感^^;

中野さん「思い切り早くスキップしてみよう!」と凄い速さでスキップ!後姿はなんだか人間じゃない…みたいでした。

そのあとしばらく…闇の原っぱに寝転んでそれぞれの闇を味わいました。

 

 輪になつてスキップをする月あかりかしはばやしの夜は更け行く

 

 右うへの樺をがさつと揺らしざざ…しゅるしゅるざーつさらさらひゅうう

 

 寝転んで星に真向ふ闇の夜われは宇宙のなかのいまここ 

     

15年ぶりの飯盛山(闇の)は、まさかの(当然の)ハアハア…^^;でした。