ムーゼの森のナチュラルガーデン
木漏れ陽にゆれるオシダとギボシ
お世話になった病院の庭に、少しずつ草花を植えさせて頂けることになった時、癌の手術後、近くの丘陵を毎日歩きながら、草花や野鳥、虫たちに出会えることが唯一の楽しみだったことを思い出しました。
病院の庭には寄贈された立派な薔薇が15本くらいあって、初夏と秋に見事な花を咲かせていました。バラの邪魔をしないガーデンにするには、どんなものを植えれば良いかなあと考えていると、「花の咲く時期のダブらない紫陽花なんかいいと思う。」とアドバイスを頂きました。
それで、ギュウ詰めの我が家の庭からガクアジサイ・ビヨウ柳・山アジサイ・ギボウシ・白ヤマブキ・山吹・ホタルブクロ・杜鵑・ミズヒキ・紫蘭・浜木綿・クリスマスローズなどを移しました。
一段落して、その頃出回り始めた柏葉アジサイと、アナベル、ミナヅキなどを植えはじめたとき、育て方を立ち読みしようと本屋で手した本が、ポール・スミザーさんの「四季を感じる宿根草と 手間いらずの草木で ナチュラルな庭つくり」でした。
スミザーさんはイギリス生まれの庭師で、子供の頃からの生き物・植物好き。イギリスで園芸にかかわりながら、イギリスで貴重種とされている園芸植物に、日本原産のものが多いことに気づき、来日されたそうです。
ご自身の経験と愛情で、<植物は(生き物は)本来あるべきところにあれば、(居場所が合えば)肥料も薬も支柱もいらない。>とおっしゃっています。もちろん、目に見えない膨大な手間!と、植物との命がけの対話があってこそ言い切れることだと思いますが^^;
しかも!私が子供の頃から好きだったイネ科のサラサラグラスが庭で輝いてる!
で、本を眺めつつ、手持ちの草花や頂いた草花等々…せっせと植えこんで来ました。今年で3年目、草花の株も充実してきましたが、どこもかしこも同じような感じ…(*_*)かな~・・それに、追肥も支柱もいらないって?…バーク堆肥を敷き詰めるって??…
で、スミザーさんが管理している軽井沢「ムーゼの森・ピクチャレスク・ガーデン」に行ってきました。
野兎のすむ森やミヤマカラスアゲハの群れ舞う庭やハンモックゆらゆらの庭…がありました。い~な~
エントランスのグラス!サラサラ!キラキラ!
うるいっぱ(ギボシ)影からそっと・・
ボリュームたっぷり!お見事!
手前は吉祥草?後ろに鳴子ユリ
礫地にこんもりゲラニウム。細葉はコレオプシス“ムーン・ビーム” 礫地でいいの? 礫地が好きなの!?
通路はきっちり!が鉄則?しだれているのは大好きな風知草
オダマキが木陰で気持ちよさそう…
日当たり良く乾燥している砂利地
スタンバイしている元気な宿根草。花は無くてもいきいき水無月!
初々しい紫陽花アナベルはこれから。手前のブルーはアムソニア(丁子草)
もう…これはアート…です
上のベンチ脇。蛇苺、ムラサキサギゴケ。これは自生…かな
山桑。実が沢山なっている。野鳥が賑やか!他にもジューンベリー等
木葉井悦子さんの「山の風」
下の2枚は2008年9月5日、草津白根山
手入れしている病院の庭の5月です^^;