巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

ムーゼの森の冬支度*

庭のススキの穂が少しずつ白くなり

泡黄金菊は小さな花弁を閉じてうつむき

アザミの花は綿毛になって飛び立つ準備をしています。

病院の庭もそろそろ冬支度、絵本の森美術館の庭はどうなっているかな…

3度目の軽井沢ムーゼの森。

8月のムーゼの森はオミナエシやシオンの花盛りでした。

草花の秋の姿をどう見せているのかな…少しずつ冬支度もしているのかな…と、様子を見に行きました。

昼食を終えて、道路を渡り、入口に立ってビックリ!

f:id:miyasakihiro:20151112131615j:plain11月12日

もう完璧な冬支度でした!

これがプロの仕事なんですね~

しかも、いい仕事!ちゃんと見せてる!植物への思いがしっかり伝わってくる…。

やはり軽井沢の夏は短いんだ~^^;

3度目ですが、ムーゼの森はその都度、ちがうしらべを奏でているような気がします。

<入口前>

f:id:miyasakihiro:20150628154722j:plain6月28日

f:id:miyasakihiro:20150821154411j:plain8月21日

 その時々の私の気分のカメラ目線で、同じアングルのものがほとんど無いのですが、^^;近い場所の写真をならべてみます。

<おもちゃ美術館前の植え込み>

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f:id:miyasakihiro:20151112123830j:plain11月12日

<伐りかぶの谷>

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f:id:miyasakihiro:20151112143123j:plain11月12日

<森の印象>

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f:id:miyasakihiro:20150821144120j:plain8月21日

f:id:miyasakihiro:20151112131842j:plain11月12日                    

f:id:miyasakihiro:20151112143237j:plain11月12日

6月や8月に来たときは、草花が生い茂り、庭全体の様子を見渡すことはできませんでしたが、11月の今回は、敷地全体の様子がよく分かります。すべての宿根草がきれいにカットされ、バーク堆肥が敷き詰めてありました。

偶然通りかかった職員の方に「バーク堆肥はどのくらいの厚さですか?」と伺うと、「もともとバークは10センチくらいの厚さに敷き詰めてあり、今回の作業では2~3㎝、雨等で少なくなった分を補う感じです。」と教えてくださいました。

どのコーナーもふんわりと緩やかなカーブで盛り上がり、カラマツの黄金色の松葉が散り敷いて素敵です。カラマツの葉とフカフカのバーク堆肥につつまれた植物たちは、さらに真っ白い雪におおわれて冬を過ごすのでしょう。

石垣で一段上がった園地は寝心地の良いベットのように見えました。

 

11月の絵本の森美術館は、展示も素敵でした。

グリム童話の絵本原画展」

スイミー」とか、いくつか見覚えのある絵がありました。この大きさで、これほどに描きこんでいる!ことに、驚きと感動!

描かれているものや色の調子、使われている画材…。

教員として子供たちのために絵本を手にした時、自分の子供のための絵本を手にした時、そして、それらの絵本の原画にじかに向き合えている今…、受け止め方が微妙に変化しているなあ…。それに、美術館の庭の様子が、絵本の世界に入ってゆく手助けをしてくれているんだなあ…とか、さまざまに想い、思い出しながら、ゆっくり見ることができました。

f:id:miyasakihiro:20151122205151j:plainポストカード

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ムーゼの森は、いつ来ても庭と展示の両方がそれぞれの場を生かしあいながら、訪れる人それぞれにさまざまな物語を紡ぎ起こさせてくれる、すてきな森です。

雪が真っ白に積もる頃また行たいな。