巡りあるき

うたひながら夜道を帰るからつぽのひだりの胸に風がはいつた

秋空

 

 見上げていると

 すみわたった秋空のどこかで

 ぽとん…

 という けはいがした

 

 それは

 ほんとに かすかだったので

 いま だれかが

 空のどこかのポストに・・・           まど・みちお―より       

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    たまさかの風きてはだら蝶しばし桑葉(くは)に爪たてながされゐたり

  ふくかぜの間合ひはかりてふうはつとてふ翅ひらく息ほどきつつ

 

芙蓉の絵をかきました。

芙蓉は一日花 早朝開いて、午後にはもうしぼみ始めます。

朝、顔を合わせた時が一番きれい!

ですが

10時くらいから少しずつ窄まってきて

1時くらいには 花びらの先端が 内側にほろっと折れ曲がり

夕方には 雌蕊をしっかり包み込むように 閉じてしまい

3日後くらいに まあるくなった花柄が

ポトンと落ちます。